2019.07.10
ラウンダバウトのデザイナー藤原裕和さんの捨てられないTシャツ3枚
普段、何気なく袖を通しているTシャツ。キミは「絶対に捨てたくない!」と思うようなTシャツがワードローブに存在するだろうか。今回〈ラウンダバウト〉のデザイナー藤原裕和さんに、Tシャツについて話を聞いたところ、一生大切にしたいTシャツがあるという。その中身は”思い出”であふれていた。Tシャツ1枚1枚に込められたストーリーをご覧あれ!
PROFILE
藤原裕和さん
大学を卒業後、就職したのは意外にも食品メーカー。その後、〝好きなことを仕事にする〞をモットーに古着店へ転職。2010年には自身のブランド、ラウンダバウトを創設した。それではそんな藤原さんの手放せないTシャツを見ていこう!
01
チャンピオンの'80年代リバーシブルTは
オーナーに無理を言って購入しました
「古着店の販売員時代、とにかくリバーシブルTシャツが好きで約30枚くらい集めていました。そんなある日、オーナーが『買い付けに連れてってやる』と言ってくれて、アメリカへ買い付けの付き添いをしたんです。そのときデッドストックで見つけたのがこのTシャツ。本当はお店で売らなければならないアイテムだったのですが、オーナーに無理を言って買わせてもらいました。完全にひと目ぼれでしたね。それと、はじめて買い付けを同行した日に、自分で見つけたTシャツを手に入れたかったという動機もあります。かなり着倒したので、今は色があせていますが、当時はすごくキレイな紫だったんですよ。これから先も絶対に手放したくない記念すべきTシャツです!」
「この色落ち具合にアジがありますよね。またリバーシブルならではの分厚い生地感も特徴です」
02
サンデイズ ベストのインアンドアウトバーガーTは
アメリカで買い付けをした思い出が蘇る!
「アメリカへ買い付けに行くたびに通っていたインアンドアウトバーガーというハンバーガー店があるんです。そのお店がプリントされたTシャツを昨年、友人が着ているのを見て大興奮。大袈裟ですが10年ぶりに好きな人と再会したみたいな感情でした。まぁ日本にはないハンバーガー店なので、着ている本人はなんで僕がこんなに興奮しているのかわかっていないようでしたけど(笑)。それからサンデイズ ベストで売られていると聞いたのですがすでに完売状態。でもその友人が後日、再販されているのを見つけて買ってきてくれたんです。うれしかったですねー。これを見ると買い付けの大変だった日々や、そのときに食べたハンバーガーの味が蘇る。僕の中で価値あるものです」
「バックシルエットにはお店の外観が大胆にプリントされていて、すごく懐かしさを感じます」
03
アナログのオリジナルTは
ブランドを支えてくださった大事なお店の1枚です
「取引先が1社も決まっていなかったブランド設立時、洋服のサンプルを持って全国を夜行バスで回っていた時期がありました。でもどのお店も相手にしてくれず……心が折れかけたときに、いち早くお取り扱いを決めてくださったのが、愛知県にあるセレクトショップ、アナログでした。何年か経ったあと、なぜあのとき取引してくださったのかオーナーに聞いたら、『この子に服作りをやめさせちゃいけない、と何故か思ったんだよね』と話してくれて、涙があふれましたね。この恩は絶対に忘れたくないし、いつか返したいと心に決めた瞬間でした。このTシャツは、そんな思い入れの強いアナログが2年前、豊橋市から豊川市に移転した際に製作されたもの。大事に着ています」
思い入れのあるTシャツを持っていれば、アルバムを見る感覚で当時の思い出に浸れる。自分にとって記念すべき日に買ったTシャツや、好きなブランドの1枚は大切にしたほうが良さそうだ。
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●撮影/藤本孝之
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