2019.11.11
ビジネスマナーの教科書 vol.7身だしなみの基本
社会人において「見た目」というものは、自身の評価だけでなく、会社の一員としてふさわしいかという評価にもつながるもの。新人だからこそ、「身だしなみ」という課題にはしっかり向き合って!
連載7回目の本連載「ビジネスマナーの教科書」。前回まではビジネスシーンでの「話す」&「聞く」ときのポイントについて解説してきましたが、今回からは身だしなみの基本をレクチャーしていきたい。自分本位にならない、相手の立場に立った気遣いこそ、社会人としてのマナーを習得する第一歩となる。
まず覚えたい身だしなみの基本
3つのポイント
1. 「清潔感」「機能性」「上品さ」が大切!
2. 相手目線で考えることが何よりも大事!
3. 「マナー」は君の武器になる!
相手の立場に立って考えることを忘れずに! マナーの第一歩は相手に対する気遣いから始まる!
スマートな社会人に見せるための3原則
まずは「身だしなみ」において大切にすべき3要素を紹介しよう。この3つを意識してデキる社会人としてもっとレベルアップ!
原則1 清潔感
気持ちよく仕事をするという面においても、相手に不快感を与えないようにするための配慮は大切だ。毎日ちゃんと手入れしているなと感じられる服装やヘアスタイルにすることは、「清潔感」のアピールに結び付く!
原則2 機能性
デキる男のビジネススタイルには、仕事の妨げにならないことも重要だ。見た目はもちろん、汗をかいても目立ちにくかったり、濡れていてもすぐ乾くといった「機能性」も重視して身に着けるものを選ぶことを意識していこう!
原則3 上品さ
たとえ同じ衣服を身に着けていたとしても、着こなし次第で印象というものは大きく変化するものだ。着崩さず、体格に合った服装選びなど上品に見える着こなしで、きちんとした人だと印象付けることができる!
「自分本位」な身だしなみはNG!
ビジネスシーンでは、ファッションによるこだわりを前面に出すことは「自分本位」の人間だと捉えられる。業界によっては、その個性が武器となるケースもあるけれど、一般的な企業で求められるのは整った身だしなみだ。また、社外の人から見た君は、会社の映し鏡だと思おう。君がいい印象を持たれることは、会社の印象もよくなるということ。「マナー」とは思いやりの心。相手の立場になって考えることを何よりも大切にしてほしい。仕事をして給料をもらう立場になった君には、「仕事相手」に対して、より一層の思いやりをもったコミュニケーションが求められるはず。技術や経験はこれから積んでいく機会はたくさんある。でも、マナーという点においては、自分の心がけ次第で今すぐ磨くことができる力なのだ。
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ビジネスマナーの教科書
vol.1 挨拶&返事の基本、できてる?
vol.2 相手に伝わる話し方について
vol.3 話し方で周りからの評価をUP!
vol.4 言葉選びのマナー
vol.5 意見が対立した時の話し方
vol.6 「聞き上手」になるためには?
vol.8 スーツスタイルの基本
vol.9 ビジネスカジュアルの身だしなみ
vol.10 社会人1年生のカバンの中身
vol.11 ビジネス文書を極めよう
vol.12 頭語・結語・時候の挨拶と前文・末文の挨拶
vol.13 社内文書の基本
vol.14 社外文書の基本
vol.15 封筒・ハガキの宛名書きについて
vol.16 招待状・案内状への返事の仕方
vol.17 電話応対の基本
vol.18 電話を受けるときの秘訣
vol,19 クレーム電話対策のススメ
vol.20 指示・報告・連絡・相談の基本
vol.21 「来客応対」の基本を知ろう
vol.22 「他者訪問」の基本を知ろう
vol.23 応接室、会議室の席へのご案内のマナー
vol.24 乗り物での席次のマナー
vol.25.お茶出しとお見送りのマナー
vol.26 飲み会・会食のマナー
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監修:西出ひろ子
マナーコンサルタント・美道家。ヒロコマナーグループ代表。ウイズ株式会社代表取締役会長。HIROKO ROSE株式会社代表取締役社長。一般社団法人マナー教育推進協会代表理事。これまで10万人以上に対してマナー研修やおもてなし講座などを開催するだけでなく、マナー評論家としてテレビ番組などのメディアへの出演も多数。これまで国内外で90冊以上の著書・書籍監修を手がけている。
イラスト:竹本浩平